「猛烈」(最強ランク)台風 フィリピン東海上を北上
2021年 04月 18日
猛烈な台風2号、4月としては観測史上最強 なぜ発達?
台風2号の強さ
先週熱帯低気圧が日本の遥か南の海上で発生、その後パラオ周辺でゆっくりと発達し、16日(金)に「台風2号(国際名:スリゲ)」となりました。その後急激に勢力を増し、17日(土)には「非常に強い勢力」に、18日(日)には「猛烈な」勢力となりました。
気象局と米軍による、18日時点の解析値は下記の通りです。その数値は目を見張るものがあります。
<気象庁>
・中心気圧 895hPa
・最大風速(10分平均) 60m/s
・カテゴリー「猛烈」(最強ランク)
<米軍合同台風警報センター>
・中心気圧 888hPa
・最大風速(1分平均) 85m/s
・カテゴリー「スーパータイフーン」(最強ランク)
※一般に中心気圧が低ければ低いほど、風は強くなります。
この時期としては初の800hPa台
一般に台風の活動がもっとも活発になる時期は、海水温が十分に温まる夏から秋の頃です。4月30日までに発達した台風の中で、これまで最強とされてきた台風は、910hPaまで中心気圧が下がった2015年の4号台風(メイサック)でした。
つまり今回の2号は、1月から4月に発達した台風としては観測史上最強、かつ初めて800hPa台に突入した台風となります。
なお1971年の5号(Amy)は、5月2日に中心気圧が890hPaまで下がりました。(引用終わり)